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志望校別対策

【安田女子中・算数】合否を分ける後半戦!「ダイヤグラム・水量問題」の得点力アップ術

この記事の重要ポイント

  • 後半の応用問題で手が止まる原因がわかる
  • ダイヤグラムを図解で攻略するコツを習得
  • 水量問題を断面図で整理する方法が身につく

導入

安田女子中学校を目指して日々の学習をサポートされている保護者の皆様、そして 安田女子中 算数 の本番に向けて机に向かっている受験生の皆様にお話しいたします。

過去問演習が本格化してくる中で、算数のテスト結果を見て「前半の計算問題はできているのに、後半の図形や速さの文章題になると手が止まってしまう」「解説を読めば理解できるのに、初見の問題だと自分で立式できない」といったお悩みを抱えるご家庭は非常に多く見受けられます。 女子受験生にとって、複雑な条件が絡み合う算数の応用問題に対する苦手意識は、入試直前まで重くのしかかる課題となりがちです。

しかし、安田女子中学校の算数において、後半の応用問題は決して手が届かないような超難問ではありません。学校側が求めているのは、与えられた情報を正確に整理し、順序立てて試行錯誤する力です。 本日は、客観的な入試データと実際の過去問の出題傾向から、 安田女子中学校 算数対策 として確実に得点を積み上げるための全体戦略と、合否を大きく左右する「ダイヤグラム(速さのグラフ)」および「立体・水量の問題」を攻略するための具体的な家庭学習法について、詳細に解説いたします。

専願・併願で異なる合格ラインと「小問集合」の絶対的価値

安田女子中の算数は、A日程(国語・算数の2教科)が50分、B日程(4教科)が45分で実施され、いずれも100点満点となっています。 戦略を立てる上でまず把握しておくべきは、受験方式(専願か併願か)によって求められる合格ラインが大きく異なるという客観的なデータです。

2024年度の合格者平均点のデータを見てみましょう。 A日程において、併願合格者の算数平均点は「71.7点」と7割を超えています。一方で、専願合格者の算数平均点は「57.7点」にとどまっています。B日程においても同様で、併願合格者が「70.9点」、専願合格者が「53.4点」となっています。 つまり、他校を第一志望とする併願受験生は算数で7割以上の高得点を確保しなければならない厳しい戦いとなる一方、安田女子中を第一志望とする専願受験生であれば、6割弱の得点でも十分に合格圏内に位置づけられるという事実があります。

この合格ラインを突破するために最も重要なのが、大問1および大問2で出題される「計算・小問集合」での確実な得点です。 過去問を見ると、分数と小数が混ざった四則計算や逆算から始まり、「食塩水の濃度」「時計算(長針と短針の間の角度)」「売買損益」「過不足算」といった、中学受験のテキストで必ず扱う典型的な標準問題が並んでいます。ここで失点をしてしまうと、目標とする得点率に到達することは極めて困難になります。日頃から「算数を解くことが楽しい」と思えるような前向きな学習姿勢を持ち、これらの基本問題を迅速かつノーミスで処理できる計算力と基礎知識を確立することが、合格への大前提となります。

過去問に見る後半戦の壁:「ダイヤグラム」と「水そうと立体」

前半の小問集合で確実に得点を固めた上で、合否の分かれ目となるのが、大問3以降に配置される応用問題です。安田女子中の算数において、特に女子受験生が苦手意識を持ちやすく、かつ頻出となっているのが「速さとダイヤグラム」および「立体図形と水量」の分野です。

具体的にどのような問題が出題されているのか、過去問の事例を確認してみましょう。

【事例1:速さとダイヤグラムの読み取り】

2024年度A日程の大問3では、K港とM港の間を往復するフェリーと高速艇の運行の様子を表したダイヤグラム(進行グラフ)が出題されました。グラフには2種類の船の移動が交差する線として描かれており、フェリーが到着する時刻や、高速艇の時速、そして2つの船がすれ違う場所(K港から何km離れているか)を求めさせる問題でした。 また、2022年度A日程の大問3でも、駅とショッピングモールを往復するシャトルバスのダイヤグラムが出題され、10時台に何回すれ違うかなどを読み取る問題が出されています。

【事例2:水そうへの立体の投入】

2024年度A日程の大問4では、底面が1辺6cmの正方形で高さが45cmの直方体の水そうに、高さ25cmまで水が入っている状態からスタートする問題が出題されました。そこに、たて3cm・よこ4cm・高さ2cmの直方体のレンガを沈めていき、レンガを9個入れたときの水の高さを求めさせたり、レンガの表面がはじめて水面より高いところにあらわれるのはレンガを何個入れたときかを求めさせたりする問題です。

これらの問題に対して、算数が伸び悩む受験生に共通して見られる傾向があります。それは、問題用紙に描かれたグラフや図形をただじっと見つめ、「頭の中の想像だけで数値を処理しようとする」ことです。 ダイヤグラムの交点が何を意味しているのか、あるいは水そうにレンガを沈めたときに水面がどのように上昇するのかを、頭の中だけで追おうとすると、必ずどこかで条件の勘違いや計算の矛盾が発生し、致命的な失点につながってしまいます。

家庭で実践すべき「図解力」を育てる物理的トレーニング

安田女子中の後半の応用問題を攻略するために必要なのは、高度なひらめきではありません。複雑な状況を自らの手を動かして紙の上に描き出し、視覚的な情報として整理する「図解力」です。ご家庭での学習において、この図解力を定着させるための具体的なトレーニングを実践してください。

1. ダイヤグラムには「補助線」と「相似」を直接書き込む

ダイヤグラムの問題を解く際、テキストのグラフをただ目で追うだけの学習を禁止してください。交点(すれちがう時間や場所)を求める問題であれば、グラフ上の交点から横軸や縦軸に向かって鉛筆で垂直な補助線を下ろす作業を習慣づけます。さらに、交点を挟んで向かい合う「砂時計型の相似な三角形」を色ペンでなぞり、そこに「速さの比」や「時間の比」を直接書き込ませてください。頭で考える前に、まずグラフに必要な情報をすべて書き込むという物理的な作業が、正解への道筋を明確に照らし出します。

2. 水量問題は「正面からの断面図」へ変換して描く

水そうに立体を沈める問題では、問題用紙に描かれた見取図(斜めから見た立体的な図)のまま考えるのは得策ではありません。ノートの余白に、水そうを真正面から見た「平面の長方形の図(断面図)」を自分でサッと描き直す訓練を取り入れてください。 水が入っている部分の長方形と、沈めたレンガの長方形を平面上で並べて描き、そこに「底面積の数値」と「高さの数値」を書き込みます。次元を立体から平面へと落とし、情報を単純化して整理することで、水面がどれだけ上昇するのかという計算の意図が視覚的に把握できるようになり、ケアレスミスを劇的に防ぐことができます。

3. 基礎の失点を防ぐ「1問ごとの即丸つけ」の徹底

応用問題に取り組む以前の土台として、大問1・2レベルの小問集合での失点を防ぐため、家庭学習での丸つけのタイミングを見直してください。宿題のプリントを1枚すべて解き終わってからまとめて丸つけをするのではなく、「1問解いたらその場で解答を確認する」ルールを徹底します。自分の思考プロセスが鮮明なうちに正誤を確認し、もし間違えていればノートの余白に「約分のミス」「問題の読み間違え」と理由をメモさせます。この地道な作業の反復が、本番での正確性を担保する最強の武器となります。

まとめ

安田女子中学校の算数において合格ラインをクリアするためには、受験方式に応じた目標点数を把握し、前半の計算・小問集合で確実に得点を確保することが絶対的な基盤となります。その上で、合否を大きく分ける後半の「ダイヤグラム」や「立体図形・水量」の問題に対しては、頭の中だけで処理しようとする姿勢を改める必要があります。グラフに直接相似の補助線を引き、水そうの状況を正面からの断面図に描き直すといった、自ら手を動かして情報を視覚化する泥臭い図解力を身につけることが重要です。日々の家庭学習において、この「思考を紙の上にアウトプットする作業」と「1問ごとの丁寧な確認」を徹底することが、焦りやミスを排除し、安田女子中への合格を盤石なものにする確かな道筋となるはずです。

マナベル講師

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