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親のサポート・メンタル

ボードゲーム「カタン」で育む非認知能力|遊びの中に隠された学びとは?

ボードゲーム「カタン」で育む非認知能力|遊びの中に隠された学びとは?

この記事の重要ポイント

  • 交渉力や感情制御などテストで測れない力
  • カタンのプレイを通じて育まれる4つの姿勢
  • 遊びを学びに変える家庭での振り返りの促し方

目次


テストの点数では測れない「大切な力」

子どもの学力というと、テストの点数や偏差値を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

もちろん、知識や計算力、読解力などは非常に大切です。

しかし、子どもたちが将来さまざまな課題に向き合うためには、それだけでは十分とはいえません。

例えば、次のような力です。

  • 目標に向かって粘り強く取り組む力
  • 自分の感情をコントロールする力
  • 他者の立場を理解し、協力する力
  • 失敗しても気持ちを切り替える力
  • 自分から挑戦しようとする意欲

こうした力は、一般に 「非認知能力」 と呼ばれています。

今回は、この非認知能力について、世界的に人気のあるボードゲーム「カタン」を題材に考えてみたいと思います。

カタンとはどんなゲーム?

カタンは、資源を集めながら島を開拓し、街道や開拓地、都市を建設して得点を競うボードゲームです。

サイコロによって得られる資源は変化するため、常に自分の思いどおりに進められるわけではありません。

さらに、このゲームの大きな特徴が、プレイヤー同士の 「交渉」 です。

必要な資源が手元になければ、他のプレイヤーに交換を持ちかけることができます。

つまり、単に運が良いだけでも、計画を立てるだけでも勝てるとは限りません。

限られた条件の中で、自分の目標を考え、相手との関係を築きながら、 状況に応じた判断を繰り返すゲーム なのです。

カタンから考える4つの力

① 交渉力とコミュニケーション能力

カタンでは、自分が欲しい資源を相手が持っていても、必ず交換してもらえるとは限りません。

「木材が欲しいから、レンガと交換してくれない?」

そう提案しても、相手にメリットがなければ断られてしまいます。

そこで必要になるのが、 相手の立場に立って考えること です。

「相手は今、何を必要としているのだろう?」

「どう提案すれば、お互いに納得できるだろう?」

このようなやり取りには、自分の考えを伝える力だけでなく、 相手の事情を理解する姿勢 も求められます。

② 計画を立て、柔軟に修正する力

カタンでは、目標を決めて資源を集めていても、サイコロの結果や他のプレイヤーの行動によって状況が変わります。

当初の計画に固執すれば、かえって不利になることもあります。

これは勉強にも通じる部分があります。

「今日は数学を3時間勉強する」と計画していても、理解に時間がかかれば、予定を調整する必要があります。

大切なのは、計画を立てることだけでなく、 状況に応じて見直すこと です。

※計画力や判断力には認知的な能力も関わります。非認知能力だけで説明できるものではありません。

③ 感情をコントロールする力

ゲームでは、思いどおりにならない場面が必ず訪れます。

必要な資源がなかなか手に入らなかったり、狙っていた場所を先に取られたりすることもあるでしょう。

そんなとき、腹を立てて投げ出してしまうのか。それとも、気持ちを切り替えて次の方法を考えるのか。

この違いは、勉強で難しい問題に直面したときにも表れます。

うまくいかない状況でも、 自分の感情と向き合い、次の行動を選ぶこと。

これは、子どもたちにとって大切な経験になると考えられます。

④ 失敗から学び、挑戦を続ける力

カタンでは、一度負けたとしても、次のゲームで違う戦略を試せます。

「最初の開拓地を別の場所に置けばよかった」

「あのタイミングで交換しておけばよかった」

こうして自分の選択を振り返ることができます。

勉強でも、間違えること自体が問題なのではありません。

なぜ間違えたのかを考え、次の行動を改善できるかどうかが重要 です。

失敗を単なる失敗で終わらせず、次への材料にする。その姿勢を育む機会が、ゲームの中にもあるのです。

遊ぶだけで非認知能力は伸びるのか?

ここで注意したいのは、「カタンを遊べば非認知能力が必ず高まる」と断言できるわけではないことです。

ボードゲームを活用した教育研究はありますが、カタンそのものによる長期的な能力向上が十分に証明されているわけではありません。

また、同じゲームをしていても、子どもによって感じ方や学び方は異なります。

そこで大切なのが、 ゲームを通じて経験したことを振り返る機会 です。

例えば、ゲームが終わった後に、

「どうしてあの交換を提案したの?」

「思いどおりにならなかったとき、どう考えた?」

「次に遊ぶなら、どんなことを変えてみたい?」

といった質問をしてみるのもよいでしょう。

ただし、大人が毎回評価や反省を求めてしまうと、せっかくの遊びが負担になることもあります。

まずは純粋に楽しむこと。そのうえで、子どもが自分の考えを話したくなるような関わり方を大切にしたいものです。

学力だけでなく、学びに向かう姿勢も大切に

私たちは教育に携わる立場として、テストの点数や志望校への合格を大切に考えています。

一方で、その結果に至るまでの過程にも目を向ける必要があると考えています。

難しい問題に粘り強く取り組むこと。

うまくいかなかった原因を考えること。

自分で目標を決め、必要に応じて方法を変えること。

こうした姿勢は、日々の学習においても大切なものです。

ボードゲームのカタンは、子どもたちが持つさまざまな力について、私たち大人が考えるきっかけを与えてくれます。

勉強の中にも遊びの中にも、子どもが成長するきっかけは隠れています。

株式会社マナベルでは、一人ひとりの学力や目標に合わせた指導を大切にしています。目先の点数だけでなく、子どもたちが自ら考え、学び続けることの大切さも伝えていきたいと考えています。

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