広島のプロ家庭教師 マナベル
大学受験の記事一覧へ戻る
大学別の合格戦略

広島大学・二次試験英語の完全攻略法|大問別対策と、2資料問題の力試しに「早稲田教育C方式」がおすすめな理由

広島大学・二次試験英語の完全攻略法|大問別対策と、2資料問題の力試しに「早稲田教育C方式」がおすすめな理由

この記事の重要ポイント

  • 広島大学二次英語(要約・2資料・英作文・グラフ)の全体像と理想の時間配分
  • 共通テストリスニングを活用した大問IV「グラフ分析英作文」の実践対策
  • 過去問後の練習・力試しに「早稲田教育学部英語英文学科C方式」が最適な理由

はじめに:広島大学の二次試験英語の構成

広島大学の二次試験(英語)は、試験時間120分、大問4題で構成されています。

極端な難解語や奇をてらった設問で差をつける形式ではなく、長文の論旨把握、複数資料の照合、論理的な英作文といった、学術的な文章を正確に読み書きする力を測る問題が中心です。

試験全体の構成と時間配分の目安は以下のとおりです。

大問出題形式目安時間配点の目安測定する能力
〔I〕段落要約問題 (日本語記述)約25〜30分25〜30%各段落の主眼を捉え、要旨を日本語でまとめる力
〔II〕同一テーマの2資料比較問題約35〜40分30〜35%2つの英文を比較し、共通点・相違点・根拠を照合する力
〔III〕自由英作文 (約100語)約20〜25分15〜20%提示されたテーマに対し、立場と根拠を明確に述べる力
〔IV〕グラフ分析英作文 (約100語)約20〜25分15〜20%統計図表の増減や比率を客観的に記述し、分析する力
見直し全体の確認約5〜10分-日本語記述の誤字・脱字、英作文の文法チェック

120分という試験時間は余裕があるように見えますが、日本語記述の推敲と2本の英作文が含まれるため、大問ごとの時間管理が重要になります。


第1章:大問別の特徴と解法のポイント

大問〔I〕段落要約問題(日本語記述)

長文を読み、指定された複数の段落について、それぞれの要約を日本語でまとめる形式です。

  • 解法のポイント :英文を1文ずつ直訳すると字数超過になりやすく、段落全体の論点が不明瞭になります。各段落の中心文(筆者の主張)を特定し、具体例や補足説明を省いて、骨格となる論理や因果関係を日本語で組み立て直す作業が必要です。
  • 対策法 :長年同じ形式で出題されているため、過去問の蓄積が豊富にあります。過去問を年代順に遡って解くことで、過不足のない記述のまとめ方を練習できます。

大問〔II〕同一テーマの2資料比較問題

2021年度入試から導入された形式です。同一のテーマを扱った2つの独立した英文(資料1・資料2)を読み比べ、設問に答えます。

実際の出題例を確認します。

【2023年 広島大学 大問〔II〕】
冒頭指示文:“Read the following two passages about social cognitive theory and answer the questions.”(社会認知理論に関する2つの文章を読みなさい)
設問例(問1):“資料1の第2段落と資料2の第2段落は同じ実験 (the Bobo Doll experiments) を紹介していますが、 資料1の第2段落のみに書かれている実験結果 があります。それが何であるかを60字以内の日本語で書きなさい。”

【2022年 広島大学 大問〔II〕】
設問例(問1):“資料1の下線部(1)について、storytellingが効果的であった実例を 資料2より探し、その内容を100字以内の日本語で説明しなさい。”

  • 解法のポイント :2023年のように「共通する実験内容のうち、片方の資料にしか書かれていない結果」を抜き出す設問や、2022年のように「一方の資料にある主張に対し、もう一方の資料から具体例を探す」設問が典型です。一方の文章を読んだ段階で要点やキーワードを整理しておき、もう一方の文章を読む際に対応箇所を照らし合わせていく読み方が有効です。

大問〔III〕自由英作文(約100語)

社会的なトピックや身近なテーマに対して、賛成・反対などの立場と理由を英語で述べる問題です。

  • 解法のポイント :凝った語彙や複雑な構文を使う必要はありません。「主張 ➔ 理由1と具体例 ➔ 理由2と具体例 ➔ 結論」という基本構成を崩さず、主語と動詞の呼応や時制、前置詞の誤りといった減点対象を避けて平易・正確に書くことが優先されます。

大問〔IV〕グラフ分析英作文(約100語)

棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどの推移や構成比を読み取り、客観的な傾向とそれに対する考察を英語で記述する問題です。

  • 解法のポイント :数値の増減や割合を表す表現の型をあらかじめ整理しておくと、記述にかかる時間を短縮できます。前半で図表の客観的な事実(順位や数値の変動)を描写し、後半でその背景や要因についての考察を述べる、という2段階の構成を守ることが基本です。
  • 対策法(共通テスト・リスニングスクリプトの活用) :グラフを客観描写する英語表現のインプットには、共通テスト・英語リスニング第4問(図表問題)の放送スクリプトがそのまま活用できます。たとえば、2023年共通テストの第4問では以下のような図表とナレーションが出題されています。
共通テスト英語リスニング第4問の図表例(就職先選びの重視要因)
▲ 2023年共通テスト英語リスニング第4問で出題された実際のグラフ

Each year we survey our graduating students on why they chose their future jobs. We compared the results for 2011 and 2021. The four most popular factors were “content of work,” “income,” “location,” and “working hours.” The graph shows that “content of work” increased the most. “Income” decreased a little in 2021 compared with 2011. Although “location” was the second most chosen answer in 2011, it dropped significantly in 2021. Finally, “working hours” was chosen slightly more by graduates in 2021.
(2023年共通テスト 英語リスニング第4問)

この短い英文の中に、次のようなグラフ描写の基礎表現が網羅されています。

  • 導入・調査の前提 :Each year we survey... on why... / We compared the results for A and B.
  • 順位・項目の列挙 :The four most popular factors were... / the second most chosen answer
  • 変化・比較の描写 :increased the most / decreased a little / dropped significantly / was chosen slightly more

リスニング対策としてこうした図表スクリプトを音読・暗記しておくと、聞き取りの処理速度が上がるだけでなく、広島大学の二次試験でグラフの客観描写を迷わず正確に書き出すための定型表現としてそのまま利用できます。


第2章:2資料問題の対策と「早稲田教育C方式」の活用

大問〔II〕の対策は、まず2021年度以降の広島大学の過去問を一通り解くことが前提になります。過去問を通じて、2つの文章を並行して確認する設問の形式に慣れることができます。

一方で、広大の2資料問題は導入からの年数が浅いため、解ける年度数に限りがあります。「過去問を解き終えたあと、同じ形式の初見問題で練習したい」という場合に利用できるのが、 早稲田大学教育学部(英語英文学科 C方式)の個別試験英語 です。

早稲田教育C方式が練習に適している理由

早稲田大学教育学部英語英文学科のC方式(共通テスト利用選抜)で出題される大問〔I〕は、広島大学の大問〔II〕と同じく、同一テーマの2資料を読み比べる形式を採用しています。

1. 出題形式の共通性(Passage A / Passage B)

早稲田教育C方式の読解問題では、共通のテーマを扱った2つの英文(Passage A、Passage B)が提示されます。

【早稲田大学教育学部(C方式)読解問題指示文】
“次の英文 (Passage A, Passage B) は、同じテーマについて書かれた文章である。… 2つの英文を読み、以下の問題に答えなさい。”

この構成は、広島大学の大問〔II〕の出題形式と一致しています。

2. 要求される作業手順の一致

設問においても、一方の文章の記述を前提とし、もう一方の文章から該当する根拠を探して日本語で記述させる問題が出題されています。

【2024年 早稲田教育C方式 日本語論述問題】
“ Passage B の筆者が下線部 (A) のように述べる理由を Passage A から探し、180〜250字の日本語でまとめなさい。”

「一方の文章で問題提起や主張を確認し、もう一方の文章から対応する根拠や具体例を特定してまとめる」という解法手順は、広島大学の大問〔II〕で求められる作業と共通しています。

3. 論理構成が明快な英文

早稲田教育C方式で扱われる英文は論理展開が整理されており、設問の根拠も文章構造に基づいて配置されています。広大の過去問を解き終えたあとに、複数の文章を照合して記述する演習素材として活用できます。


第3章:記述答案の精度を上げるための確認事項

大問〔I〕〔II〕の日本語記述や英作文で点数を安定させるためには、日々の演習で次の2点を確認する習慣をつけてください。

  1. 日本語記述の主述と因果関係を見直す
    英文の意味を把握できていても、直訳をそのままつなげた文章では因果関係が曖昧になり、減点の対象となる場合があります。「設問の問いに対する直接の答えになっているか」「一文の主語と述語が正しく対応しているか」を解答後に確認してください。

  2. 自己採点にとどめず客観的な添削を受ける
    要約や2資料の照合記述、英作文は、模範解答との照合だけでは不要な記述や論理の飛躍に気付きにくい分野です。学校の教員や指導者に答案を確認してもらい、不足している要素や余分な表現の指摘を受けると、記述の精度を高めやすくなります。


おわりに

広島大学の二次試験英語は、出題形式が明確に定まっています。

  1. 広大の過去問を中心に解き、120分の時間配分を確認する
  2. 2021年以降の過去問で、大問〔II〕の2資料を照合する手順に慣れる
  3. 過去問をやり終えたあとの類題演習として、早稲田教育学部英語英文学科C方式を活用する

各大問で求められる作業内容を把握し、記述の精度を上げて試験に臨んでください。


広島大学の二次英語対策・記述添削を検討されている方へ

マナベルでは、広島大学の二次試験英語に合わせた個別指導や記述答案の添削を受け付けています。「要約や2資料問題の答案を客観的に確認してほしい」「英作文の論理構成を整理したい」という方は、無料の学習相談からお問い合わせください。

マナベル講師

今日もお子様のサポート、本当にお疲れ様でした。大手塾のカリキュラムや、広島での志望校選びで一人で悩まれていませんか?

マナベル講師への現在の学習方針に関する『セカンドオピニオン(単発相談)』は、毎月限定3名様まで無料で受け付けています。お気軽に下のボタンからお悩みをお聞かせくださいね。

無料教育相談

お気軽にご相談ください。

相談する